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薬用酒のできるまで

薬用酒は、みりんや焼酎、ワインといった原酒に、生薬の成分を溶け込ませたものです。
配合する生薬すべてを同時に原酒に浸けこむ方法は「合醸法」と呼ばれます。浸出の過程で複数の生薬の薬効成分が結びつくために、生薬単体では得られない幅広い効果を得ることができると言われます。
また、生薬を合わせて浸けこむのではなく、一つ一つの生薬をアルコールに浸出した後に、液そのものをブレンドする方法もあります。
近年では生薬のエキスを抽出し、アルコールにブレンドして造る技術が確立しています。安定した品質のものを供給しやすいという利点があります。
いずれにせよ、生薬と原酒が渾然一体に溶け合うことで、原料の特徴を活かした独特の効果と香味をもつ薬用酒が生まれます。