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飲みかた


ウイスキー


アフターテイスト

一般的には、口に残る香味をいいます。ウイスキーの場合、舌で味わった後、唇を閉じ、鼻孔から息を吐き出して利きます。すぐれたウイスキーほど、快い香りと味わいがよく残り、余韻を楽しむことができます。その余韻が何秒持続するか、カウントダウンするのも、ウイスキーの楽しみ方のひとつです。

オンザロック

グラスに氷を2~3個入れて、酒を注ぐ飲み方です。氷の岩に見立てたネーミングで、アメリカでは「オーヴァー・ロックス」、略して」「オーヴァー」ともいいます。
氷はウイスキーが薄まりにくい大きめの角の少ないカチ割り氷がお勧めです。

ショット

酒の“1杯分”のこと。シングルともいいます。日本では、ふつう30mlをワンショットとする場合が多く、また、ワンフィンガーもほぼ同量をさします。以上は、アメリカにも通用しますが、イギリスでは事情が異なります。南のイングランドでは、45ml、北のスコットランドでは60ml、お隣のアイルランドでは75mlがワンショットの量です。

チェイサー

チェイスするもの、つまり追いかけるもののことで、強い酒をストレートで飲んだあとに追いかけて飲む清涼飲料のたぐいをさします。ふつうには水が用いられますが、ソーダ、ジンジャエール、さらにはビールなどを好む人もいます。

テイスティング

利き酒。酒の個性を官能を駆使して利き分けること。ウイスキーのテイスティングの基本ステップは、
  1. グラスに臭いが付着していないことを確認します。
  2. ウイスキーを注ぎます。
  3. 嗅覚で香りを分析(ノージングで)します。
  4. 水で1対1に割ります。
  5. 舌、口中で味覚を分析(テイスティング)します。
  6. のどごし、後味(アフターテイスト)を分析します。
1対1の水割りにしてテイスティングするのは、ストレートにくらべてアルコールの刺激が柔らかくなり、ウイスキーの香り立ちがよくなるためです。これ以上うすくすると、逆に希釈効果で香味が弱くなり、利き分けがむずかしくなります。

トップノート

ウイスキーをテイスティングする場合、グラスに注いだウイスキーからいちばん最初に立ち昇ってくる香りをいいます。香りを利くことをノージング(鼻で利き分ける)といいます。

ハイボール

お酒を、炭酸系の清涼飲料や水で割った飲みものをいいます。
一般的には、ウイスキーのソーダ割りを指します。ウイスキーの豊かな香りとソーダの心地よい刺激がマッチします。
ハイボールを美味しく飲むには、グラスに氷を入れて冷し、ウイスキーと冷えたソーダを注ぎます。軽くかき混ぜ、回数は最小限に。何回も混ぜると炭酸ガスが逃げてしまい、さわやかな味わいがなくなってしまいます。

フィンガー

タンブラーに注がれたウイスキーの分量を表わす便宜的な単位。シングルの量をタンブラーに注ぐと、横にした指一本分の深さ、ダブルは2本分の深さになります。そこで、ワンフィンガー、ツーフィンガーという言い方が用いられるようになりました。もともとは、イギリスで1400年代あたりから用いられるようになった原始的な目安測定法で、指一本分の幅は、約3/4インチ(約1.9cm)と目されてきました。その幅を、タンブラーの中のウイスキーの深さに転用した用語です。

プルーフ

酒のアルコール濃度を表わす単位のひとつ。日本では容量率(%、度)で表示していますが、アメリカやイギリスでは日本と異なり、プルーフという単位を用います。アメリカンプルーフは容量率を2倍したもの(アルコール濃度40度=アメリカンプルーフ80となります)。イギリスの場合は、ブリティッシュプルーフと呼び説明は複雑になりますが、プルーフ数に0.571を掛けると、アルコール濃度が算出できます。つまり、70ブリティッシュプルーフは約40度となります。

水割りの水

ウイスキー造りには、酵母の活動に好ましいミネラルを含んだ水が良いとされていますが、ウイスキーを水割りで飲む場合には、軟水が無難といわれています。
水に含まれるミネラル分の含有量は、その水が流れ落ちてきた岩の性質によって変わってきます。
例えば、砂岩のようにやわらかい岩ですと、ミネラル分の流出が多く、花崗岩のように堅い岩ですと、ミネラル分は殆ど流出しません。このため、堅い岩を流れた水は軟水、やわらかい岩を流れた水は硬水となります。
WHOでは、硬度60mg/L以下を軟水、120mg/L以下を中程度の軟水としています。
国産のミネラルウオーターは概ねこの範囲となっています(ミネラルウオーターを買われるときは、商品の硬度表示をご覧になってください)。